#182 西部ガスホールディングス第129期第2四半期

今日はツイッター(@mon_ena1102)決算サマリー第182回目で取り上げた西部ガスについて少しだけ深掘りしていきたいと思います。

 

西部ガスホールディングス株式会社(証券コード:9536/業種:ガス)

数値は(第128期第2四半期)→(第129期第2四半期)です。

 

売上高 879億円→925億円(前年同期比+5.2%)

営業利益 17億円→△6億円

四半期純利益 4.8億円→1.8億円(同61.7%)

総資産額 3,899億円→3,782億円(同△3.0%)

純資産額 861億円→837億円(同△2.7%)

自己資本比率 20.5%→20.5%

 

※「収益認識に関する会計基準」を当第1四半期より適用している。

 

○セグメント

売上高について各セグメントごとに見ていきましょう。

1.ガス事業

 都市ガス販売量は前年同期比+5.6%だが、ガス料金単価の下方調整の影響で売上減少で

 前年同期比△5.1%の498.5億円

2.LPG

 LPG販売量増加により

 前年同期比+24.3%の98.0億円

3.電力・その他エネルギー

 海外向けLNG出荷拡大に加えて、電力販売件数が増加したことなどにより

 前年同期比+51.3%の96.5億円

4.不動産

 (株)エストラストにおいて分譲マンション販売戸数増加により

 前年同期比+19.1%の189.2億円

5.その他

 前年同期比+2.5%の119.5億円

 

参考:

「SAIBUGAS REPORT2021」

https://hd.saibugas.co.jp/ir/library/report/pdf/129_middle.pdf

 

各セグメントの売上高構成比は

ガス=49.8%、LPG=9.8%、電力・その他エネルギー=9.6%、不動産=18.9%、

その他=11.9%です。

意外と不動産事業の構成比が大きいですね。

 

 

○財政状態

西部ガスの貸借対照表では固定資産が流動資産の上に来ています。

これを固定性配列法と言います。設備投資が重要であり流動資産が比較的小さい業種である

電力業界やガス業界でこの固定性配列法が用いられます。f:id:forfreedom1102:20220121010728p:plain

第3回:電気事業の会計処理の特徴|電気事業|EY新日本有限責任監査法人

hd.saibugas.co.jp

 

貸借対照表の内容を見ていきましょう。

 

まずは各項目の数値の変化(前年同期→当四半期)

資産合計 3,899億円→3,782億円(△3.0%)

有形固定資産 2,341億円→2,284億円(△2.4%)

無形固定資産 39億円→39億円(△0.2%)

投資その他の資産 663億円→650億円(△1.9%)

流動資産 855億円→807億円(△5.6%)

 

負債合計 3,038億円→2,944億円(△3.1%)

固定負債 1,965億円→1,909億円(△2.9%)

流動負債 1,072億円→1,034億円(△3.5%)

純資産合計 861億円→837億円(△2.7%)

 

流動資産合計は47億円(5.6%)減少しており、

これは主に現金及び預金が減少(39.6億円)したためです。

 

○経営成績

次は損益計算書です。

各項目の変化を見てみましょう。

(前第2四半期累計→当第2四半期累計)

売上高 879億円→925億円(+5.2%)

売上原価 537億円→593億円(+10.4%)

供給販売費及び一般管理費 323億円→337億円(+4.3%)

営業利益 17億円→△6億円

経常利益 18億円→△2億円

四半期純利益 4億円→1億円(△61.7%)

 

営業利益が大きく減少した要因としては

原油価格の上昇に伴い原材料費が増加したこと、

減価償却費が増加したことなどから売上原価が

537億円→593億円(前年同期比+10.4%)

と大幅に増加していることが挙げられます。

 

とりあえず今日はこのくらいで!

 

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